第18章 ミントscene1
嬉しくなった俺は、どんどんキスを受けてやる。
身体を引き寄せてぐっと抱きしめた。
和也は俺に身体をすり寄せてくる。
全身で俺を感じようとしている。
和也の唇が離れていった。
唾液に濡れる唇が艶かしい。
濡れた瞳から、涙がぽろっとこぼれ落ちた。
「和也…おしおきだ」
「え?」
「マルの前で泣いたから」
俺はそういうと床に和也を押し倒して馬乗りになった。
「智ぃっ…」
和也は俺に手を伸ばして服にしがみついた。
「いっぱいおしおきして…?」
「……マルに何されたの?」
和也は答えない。
「…言えよ」
「キスされた…」
和也は俺の目を見ない。
綺麗な涙がこぼれ落ちているのに。
俺は馬乗りになったまま、キッチンボードの棚から薬のシートを取り出した。
一粒、口に含んで床に転がってるボトルから水を口に含む。
和也の口をこじ開けるとそこに流し込む。
全部入れたら顎を持って上にぐいっと引っ張る。
ごくんと喉が動くのを確認して手を離す。
「さ…智…これ…」
「前に飲んだお薬だよ。覚えてる?」
「え…?」
「身体が熱くなって、チンコがギンギンになって、気持良くなるお薬だよ…」
「あ…」
その時のことを思い出したのか、和也の頬が桜色に染まる。