第18章 ミントscene1
俺は顔から血が引いていくのがわかった。
そのままマルに飛びかかりそうになった。
翔ちゃんと松潤が俺を抱え込む。
「リーダー!ちょっと抑えなって」
「智くん、今はまずいよ」
こいつら、大人すぎて泣ける。
そのとき、派手な鈴の音をさせながら、例の三人組が来た、
後ろから大倉も走ってくる。
これで嵐と関ジャニが勢揃いした。
場の空気が異様なものになる。
遠巻きにこちらを見ていた人達が、慌てて散っていく。
それほど異様な空気だった。
すばるの手には、神社の巫女さんが手に持ってるような鈴があった。
長いリボンみたいなのがついてて、とても高価なものに見えた。
すばるはそのリボンを解いて床まで垂らす。
ヒナと横と大倉が騎馬戦の下の人のように手を組んだ。
そこにすばるが乗った。
三人が立ち上がると、すばるは足を伸ばしてより高い位置に陣取った。
鈴をじゃらじゃら鳴らし始める。
「で~て~け~!マルからで~てけ~!」
「はぁ!?」
嵐4人が一斉に叫んだ。
「そんなんで出てくか!ボケ!」
俺が叫ぶ。
飛びかかりそうな俺を、今度は三人が抑えこむ。
「耐えろ、リーダー。俺も殴りたいんだ…!」
松潤が苦しそうに言う。