第18章 ミントscene1
大倉が呼んだのか、翔ちゃんと松潤が来た。
「え?どうなってんのこれ?」
翔ちゃんがまっすぐこちらに向かってくる。
「和どこにいんの?」
松潤も後に続いてくる。
雅紀が二人に説明してる。
「え!?マジで狐!?」
「わかんないけど…」
雅紀も相当戸惑ってる。
錦戸とヤスはまだマルに話しかけてる。
松潤がその二人の背中を見ながら、俺に話しかけてくる。
「これ、いつから?」
「もう15分以上経つ…」
不貞腐れて俺は答える。
「あいつらは?」
翔ちゃんが聞いてくる。
「大倉が呼びに行ったけど、まだこない。…そっちに行ったの大倉じゃないの?」
「ああ、なんか俺が廊下あるいてたら、大倉にバッタリあって。ココに来いって言われたの」
翔ちゃんが答える。
「説明された?」
「まあなんとなく察した」
松潤と翔ちゃんは苦笑した。
ほんと、この二人は物事の察しが良くていい。
「あっ!二宮くん!」
「二宮くん!起きて!」
後ろで声が上がったから振り返ったら、和也がくたっとマルに身を預けていた。
気を失ったらしい。