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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第18章 ミントscene1


俺の隣に和也が来てた。


「どうしたの?転んじゃったの?」


心配そうに俺の顔を覗きこむ。


ああ…安心する…


俺は和也の鼻をぎゅっと掴んだ。


「なんでもねぇよ」


そう言って乱暴に手を離した。


「痛いっ…」


俺は笑った。


「酷いよ…智ぃ…」


和也の鼻が赤い。


その時、ものすごい勢いで肩を叩かれた。


後ろを振り返ると大倉とヤス。


「ん?どうした?」


「大野くん、あんな…」


「今の…」


「え?」


「二宮くんにやったやつな、俺にもやってくれん?」


「お、俺も!」


思わず和也と顔を見合わせる。


何を言ってるんだ?こいつらは?


わからないよ。


目で会話をした。


「あ…えーっと…まとめてでいいなら…」


「いい!」


二人はハモった。


「じゃあ…」


俺は背の高い大倉と、俺と同じくらいの高さのヤスの鼻をぎゅっと持って、乱暴に離した。


「ああ~…」


「ええなぁ~…」


訳がわからなくて、背を向けた。


ふと見ると和也がいない。


さっき三人が争っていた方を見ると、雅紀と錦戸がじゃれてるだけになってた。


「おい!錦戸、マルは!?」
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