第18章 ミントscene1
「ありがとうな、ヤス」
そういうと、ヤスの顔が真っ赤になった。
「…?どうした?熱でもあるのか?」
「いっ、いや。なんでもない!」
「おおのーーー」
後ろから声がしたのでふりかえると、すばるが恨めしい顔をしていた。
「なっ…なんだよっ!」
「この天然やろおおおお!」
そういったかと思うと俺は首を締められた。
「ぐえええええ」
「てめえ、うちのヤスをたぶらかすなぁ!!」
「ぐえええええ?」
「なんやねん、いまのは!?」
「ぐええええええ??」
「ヤスのあーんをあんな気軽にうけやがってぇぇぇ!」
「ぐええええええ???」
「や、やめてよ!すばるくん!」
ヤスがすばるをふりほどいた。
「や、やすぅ…」
「ええねん!俺はこれでええねん!邪魔せんといてや!」
「そんなぁ…」
すばるはがっくりとうなだれた。
俺は床に腰を抜かした。
なんなんだこいつら…やっぱり訳がわからない…
ふとパーテーションをみると、アイツがいなかった。
やばいっ…
そう思って和也の方向をみる。
案の定、鼻の下を伸ばしたあいつがいた。