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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第3章 きみどりscene2


「泣くなよ…」

そう言うと、もう抗えなくなった俺は、かずの唇にキスを落とす。

軽く一度触れて、舌を滑り込ます。

歯列を割り、舌を探し出し絡める。

ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てて、かずの唇が舌がそれに応える。

その柔らかい唇から熱い吐息が出てくるまでに時間は掛からなかった。

「ふっ…はぁ…」

キスの合間に漏れてくる声は、俺の理性を吹き飛ばすのに充分だった。

深く角度をつけて、口内を犯す。

口壁をなで、舌を弄び、唇をなめあげる。

「おおのっさん…」

肩にかかるかずの手に力が入る。

「キス、じょうず…」

とぎれとぎれにかずの口からこぼれ出す言葉は俺を昂ぶらせた。

「もっと、気持よくなって…?」

「うん…シて…」

俺は、かずの股間に手を伸ばした。

もうそれは起き上がっていた。

パジャマの上から、そっと擦る。

「あっ…んっ…やぁ…」

「やなの?やめちゃうよ?」

俺の下でヨガるかずを見ていると、ちょっと苛めたくなる。

自分の快感に埋まらないで。

俺を見て。

「っ…気持よくなってって、自分が言った…!」

片手で顔を隠しながら、抗議してくる。

かわいい。

「手、はずして。俺の顔みて。じゃないとやめるよ?」

「やっ…」

頑なな手をどかすと、涙でぐしゃぐしゃにした顔が出てきた。

「泣くほど気持ちいいの?」

「ふっ…」

その答えを待たずに、また俺はかずを擦る。

「やだ…直接っ…さわって…」

それを無視し、布地越しの快感をかずに与え続けた。

その間に身体を起こし、かずの顔のありとあらゆるところにキスをした。

「あっ…やぁ…ちゃんと触っ…て」
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