第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
俺は潤の目を見る。なるべく真っ直ぐ。
「じゅ、潤の…」
「うん」
「潤の、ち、チンコ…」
「うん」
「俺の、アナルに…」
「うん」
「ちょうだい!」
もう恥ずかしくて…潤の胸に顔を埋めた。
「和也…」
心底嬉しそうな声をだして、潤が俺を抱きしめる。
「嬉しい…」
そういうと、また俺を洗面台に押し付けて、ぐいっと後ろから入ってきた。
「あああっ…潤っ…」
「和也っ…」
熱い潤が入ってくると、俺のなかは幸福でいっぱいになって。
またこのままでいたいと思った。
ずっと潤が俺の中に居ればいいのに。
潤が激しく腰を打ち付けて、俺の中で気持ちよくなっている顔をじっと見た。
嬉しい…
俺と一緒に居てくれる。
潤が俺と一緒に居てくれることを選んだ。
それだけで、生きていける。
鏡に映る潤にキスしたくなった。
でも遠くて。
「潤…キスしたい…」
そう言ってみたら、潤が顔を上げて。
鏡越しに俺と目があって。
そのまま乱暴に床に押したおされた。
もう一回入ってきた潤は、そのまま俺の中をかき回して。
潤は俺にキスの雨を降らせて。
幸せだった。