第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
上気した頬に、少し乱れた髪。
俺と目が合うと、潤は微笑んだ。
「いやらしい。和也。ずっと見てたの?自分が愛撫されてるの」
もうそのとおりだから、俺は潤のくれる快感に身を任せた。
「和也やらしい…」
「だって…気持ちいい…」
俺は潤がくるのを待ちわびた。
でもいつまで経っても来てくれない。
「潤…もう来てよ…」
そういうと、鏡の中の潤は意地悪く笑った。
「え?なんのこと?」
「だから…もう、入れて?」
「なにを?」
言葉責めの時間だ…
俺は恥ずかしくて、こういうことを言うのが苦手で…
「潤の…入れて…?」
「俺のなにを入れたいの?」
「やだ…もう…」
「和也、ココ、締まってる…」
笑いを含んだ声で潤が俺をからかう。
「もうっ知らないっ」
「言って和也。俺、聞きたい」
「やだぁっ…恥ずかしいっ…」
「言って?俺のチンコ欲しいって」
「や…だ…」
「お前のアナルに俺のチンコ入れてって言って?」
そう言うと、俺をぐいっと起こして潤の方に向かせる。
「聞かせてよ、お前の剥き出しの言葉」
そういうと潤は俺に深いキスをした。
いつも、潤は俺の剥き出しを欲する。
そんなに隠してるつもりはないのに。
俺の生な部分を食べたがる。