第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
またこいつと一緒に過ごすことになるとは思ってなかった。
思った角度に風の出ない扇風機のスイッチを入れた。
すこし撫でると、傍を離れた。
洗面所までいくと、顔を洗った。
後ろから潤が入ってくる。
「おはよ。潤」
「ん。和也、よく眠れただろ」
「なんで?」
「だって、昨日お前すごかったから…」
「なっ…なにいってんだよ。朝から」
にやっと潤が笑った。
「あの日から、お前の乱れ方…凄いな」
「しっ、しらないっ」
歯ブラシをとって、乱暴に歯を磨く。
潤がいたずらっぽく笑ったかと思うと、後ろからパジャマのボタンを外し始めた。
「や、やめろよっ!昨日何回したと思ってんだよ!」
「お前があんなに乱れるからだろ?」
ボタンを外し終えると、さっと手を中に滑らす。
俺の乳首を掴むと、優しく嬲った。
「あっ…待ってって…」
すぐに身体から力が抜ける。
パジャマを顔でずらして、俺の首筋にキスをする。
ぞくぞくと背中を快感が登ってくる。
俺は慌てて口をすすいで、歯ブラシを投げ出した。
「ほんと待ってって!潤!」