第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
目を開けると、じっと俺を見た。
ゆっくりと潤が動き出した。
「あっ…潤…」
急にきた快感が、いつもよりも俺を敏感に反応させた。
心臓に快感が這い登ってくる。
「はぁっ…潤っ…じゅんっ!」
快感が急激に登ってくるのが耐えられなくて。
潤の肩をぎゅっと掴んだ。
「和也…好きだ…」
潤の汗が顔に落ちてくる。
「潤っ…好きだよぉっ…」
ぐいっと潤を引き寄せ抱きしめる。
「どこにもいかないでぇ…」
俺は泣いていた。
いつから泣いていたかわからない。
潤の汗と俺の涙が、グチャグチャに俺の顔で混じってた。
「いかないよ…ここにいるから…」
潤の息が荒い。
ふたりで急激に登っていった。
「あぁっ…気持ちいいっ…」
「和也、俺も気持ちいい…」
こんな快感、今までなかった。
イきたいけど、イきたくない。
ずっと潤と繋がっていたい。
潤を中に閉じ込めておきたい。
離したくない。
終わりたくない。
永遠にこの時間が続けばいいのにと思った。