第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
自分の出したものが、腹を伝ってシーツに溢れるのがわかった。
それでも俺のアソコはまだ滾ってて。
尿道に差し込まれた棒がまだ入ってるようで。
背筋を駆け上っていったあの大きな快感がまだ残ってて。
「和也…好きだ…」
「やだ…わかんないよ…もう…」
俺は顔を逸らした。
「なんで…?昨日まで信じててくれたのに。今日はダメなの…?」
潤が荒い息の隙間から言う。
「昨日までの俺は、潤が殺した」
核心をついてやった。
昨日までの潤を信じてた俺は、潤に殺されたのだ。
もう昨日までの俺は居ない。
潤の顔が大きく歪んだ。
今までみたことない表情だった。
「もう…一生離れることはないと思ってた」
「え?」
「和也は、俺から離れていかないって思ってた」
なに勝手なこといってんだ…
「だから平気だと思ってた。外でなにしたって、和也は俺のそばにいるって…」
「そんなお伽話、今どきないよ…」
「俺の帰るところは…和也しかない…」
そういうとぎゅっと俺を抱きしめた。
信じたい気持ちが膨らんだ。