第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
涙が伝ってきた。
泣きたいわけじゃないのに。
捨てたのに、捨てられた気分で。
潤の動かす棒は絶え間なく俺に絶頂を促す。
俺の身体はビクンビクンと跳ねるのだけど、肝心の出口は塞がれたままで。
噴き出る先のなくなった快感が、俺の下半身に溜まる。
「あああっ…もう、お願いっ外してっ…」
じわじわと熱がアソコに上がってくる。
「な…に…?なにこれ…」
また経験したことのない波がきた。
「やーっ!抜いてぇぇっ…」
なにかくる。
「和也、そのまま…イって?」
イク?何いってんの。
イケないじゃんこのままじゃ。
ぐりっと棒が俺のアソコの奥を刺激する。
「ひゃぁっ…やぁっ…」
グリグリグリっと棒が動くと、なんだか熱いものが俺のアソコから玉に抜けた。
「あっあああああっ…」
大きく反り上がると、ビクンビクンと体が揺れて俺はイった。
棒は入ったままで。
でも感覚はイった感覚で。
大きく脱力してベッドに沈み込んだ。
潤は棒を抜くと、すぐに俺に覆いかぶさってきた。
俺の顎を掴むと、乱暴にキスしてきた。
俺はもう抗えなくて、そのまま荒いキスを受けた。