第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
潤が更に奥に棒を差し込んだ。
「あっ…もうダメっ…」
俺はイキそうになった。
ツプツプと棒が上下に動くともう我慢ができなかった。
「もおっ…あああっ…潤っ…」
なにこれ…
「やだぁっ…抜いてよぉっ…イケないっ…」
棒が入っているから、出すことができない。
「苦しいっ…!」
「もうちょっと我慢して。良くなるから」
「やだぁっ…抜いてっ…」
俺は縛られてる両手で、思い切り潤を殴った。
でも力が入らなくて、あたっても大したダメージにならなくて。
「和也、無駄だから。お前こうなったら力入らないじゃん」
潤は笑う。
「逃げらんないからな」
「もう…やめてよぉ…俺のことなんか、潤は好きじゃないんだって…」
「俺が好きなのは和也だけだ!」
「潤が好きなのは、潤自身だよ…俺じゃない」
いつも自分の快楽を優先して。
俺のことなんて二の次で。
愛されてるなんて、ここ何年も思わなかった。
ただ、俺がこいつを好きだから…
縋ってただけだ。
「なんと言われようと、俺はお前が好きなんだ」
ちがう…
潤は俺のこと、好きじゃない。