第17章 ヴィンテージ・ワインscene1
暫くすると、棒の触れているところからじわっと快感が来た。
知らず知らず、俺の股間は勃っていた。
わかってる。
潤のやってきたことは、いつも大きな快感が伴ってきた。
気持ちよくなるのはわかってる。
ただ、今の俺には快感はあっても歓びはない。
本当の意味での気持ちよさはこない。
乾いた思考で、そう俺は悟っていた。
潤の気の済むようにはやらせてやるけど、もう心は許さない。
だから身体だけで喘いでやる。
そこに本当の心なんか載せてやらない。
ビクッと身体が揺れた。
じわじわと、棒が俺のアソコの中に入ってくる。
「あぁ…」
経験したことない感覚に鳥肌がたつ。
入ったかと思うと、抜けていく。
「やだぁっ…!」
抜けていく感覚が大きな快感になってくる。
抜いたかと思うと、またゆっくりと入ってくる。
圧迫感と、快感が表裏一体になって襲ってくる。
「やだ…潤っ…もうやめて…」
経験したことのないものは恐怖につながる。
俺は無性に怖くなった。
「そんな鳥肌立てといて…」
潤はやめない。
徐々に棒を深いところまで差し込んでくる。