第16章 ラズベリーscene2
玄関先で翔ちゃんを下ろすと、いきなりキスされた。
激しいキスで俺は息が上がりそうだった。
「ふぁっ…ちょっ…翔ちゃ…」
「智くん…好き…」
溢れ出るものを押さえようとしない翔ちゃんは、ブラジル人みたいに情熱的で。
今、疲れてるから余計自制がきかないんだろうな…
されるがままにしてたら、今度は床に押し倒されて。
「ちょっ…ちょっと!」
まだ靴も脱いでないのに。
そのまま翔ちゃんは俺に馬乗りになって。
まず靴を脱がした。
片方ずつ後ろに放り投げた。
それから持ってた荷物を剥ぎとって廊下の奥に投げた。
そのまま上着を剥ぎ取られて…
俺は犯された。
いや、この場合なんて言えばいいんだ?
乗られた?
うーん…
どこに隠し持ってたのか、ちゃんとオイルまで用意してて。
まるで玄関先でヤるのを想定していたかのようで…
まるで暴走している俺をみているようだった。
止らない翔ちゃんが愛おしかった。
翔ちゃんが先に果てて、俺が果てる。
翔ちゃんはもう俺の上でクタっとして動かなくなった。
もうおんぶできるような姿勢じゃなかったから、今度こそお姫様抱っこをした。
眠っているし、こんな短い距離だからいいよね?