第16章 ラズベリーscene2
ベッドに寝かせると、すぐに身体を拭いてあげた。
くたくたの翔ちゃんはもう目を覚まさない。
あれだけ激しいことをしたのに、その顔は幸せそうで。
その幸せの素が、俺だっていうのが嬉しくて。
ずっと翔ちゃんの髪を撫でた。
「ありがとう。翔ちゃん…」
俺を好きになってくれてありがとう。
俺と一緒にいてくれてありがとう。
俺の奥さんになってくれてありがとう。
いっぱいいっぱいありがとう。
「これからも、よろしくね」
とても幸せで、そのまま俺も隣で眠った。
翔ちゃんの寝息を聞きながら。
【END】