第16章 ラズベリーscene2
二人で喋ってたら、うちの潤がとかうちの翔がとか色々話が出てきて。
どこも一緒じゃんね?って二人で納得して。
ふふっと笑った。
ふと後ろを振り返ると、うちの翔とニノの潤がこっちを見てて。
その後ろで相葉ちゃんが顔をひきつらせてて。
翔ちゃんが俺の顔見て、ニヤッと笑って。
相葉ちゃんに見えないように、後ろを指さして。
そしたらニノが、盛大に焦りだして。
「ちがうんだよっ!別にいちゃいちゃしてたわけじゃないからっ」
すごい勢いでいうから、俺までびっくりして。
「和也のアホっ!」
そういって松潤がソファをどかっと蹴って。
「智くん。今日俺、家帰らないから」
翔ちゃんが凄く冷静に、俺の顔を見ないでイスに座って。
「翔!待って!誤解だから!」
俺もすごい勢いでその芝居に乗って。
相葉ちゃんがすげー焦って仲裁してくるのがおかしくて。
松にぃとのこと、何年も黙ってたから、皆で制裁してやった。
本番中なのに楽屋に帰ってきてくれた翔ちゃんはまた、そのままステージに戻っていって。
俺は打ち合わせや、軽いリハの間にずっとテレビを見てて。