第16章 ラズベリーscene2
「げっ…お前、今来るな」
ヒソヒソ声でいう。
でもニノは普通に話してきた。
「ねぇ?今日晩御飯でも食べる?」
「え?」
「俺んちで、ご飯食べようよ?」
「え?なんで?」
「いいじゃん。たまには」
「あ、俺も俺も~!」
相葉ちゃんが手を挙げる。
「えー。相葉さんも?」
「いいじゃーん」
そう言うとケラケラ笑う。
ほんとにヤキモチ焼きなのか…?
そう言ってるのを聞いてたら、ニノの手が俺の腰に回ってた。
「ちょっ…ニノ!」
慌てて引き剥がしにかかるが、動かない。
「おま、なにやってんだよ!」
翔ちゃんがこちらを冷たい目で見てる。
俺はすごく慌てた。
「まじで今はやばいからやめろって!」
「ええ、だって。いいでしょ?翔さん、あなたの家帰ってないみたいだし」
「な、なんで知ってんだよ?」
「みてりゃわかるよ」
「お前の観察眼、異様だから…」
そう言ってたら、今度は相葉ちゃんが俺のことを背後から抱きしめてきた。
「ちょっ!?」
「あー。リーダー抱き心地いい…」
「や、やめろぉぉお!」
情けない声がでた。