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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第16章 ラズベリーscene2


「皆、思いは一緒なんだよ?」


そういうと、皆で翔ちゃんの方へ目を向けた。


そっか。


皆、同じ思いだったのか…。


何もできない自分に苛立ってたんだ。


「あなたは翔さんの恋人だから、余計にその思いが強いだろうけど」


ニノが松潤と相葉ちゃんに目を向ける。


「俺らだって、同じ気持だから」


松潤と相葉ちゃんが頷いた。


「うん…ありがとう」


そういうと、涙が出て止まらない俺をニノがまた抱きしめてくれた。


「おい…」


その時、ベッドから低い声が聞こえた。


一斉にベッドに目を向ける。


翔ちゃんが起き上がってた。


「ニノ、智くんから手を離せ」


目が据わってた。


「ち、違うから翔!」


俺は慌ててベッドに駆け寄る。


「何?なんなの?智くん」


翔ちゃんはめちゃくちゃ怒ってた。


「だから誤解だって!」


「なんでニノと抱き合ってんの?」


「いや、だからね…」


「俺と居る時より安心した顔して…」


「ちょっと待ってってば…」


「もう、智くんの顔みたくない!」


そう言って布団を被ってしまった。


皆の方を振り返ると、誰も視線を合わせてくれなかった。

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