• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第16章 ラズベリーscene2


ベッドの準備ができるまで、翔ちゃんはずっと松にぃに抱えられてた。


俺が傍によると、弱々しく微笑んだ。


松にぃはそんな俺達をみて、バツが悪そうな顔をしたけど、今はそんな場合じゃないのはみんなわかってた。


「大野、変わって?」


松にぃはそういうけど、今はあまり動かさないほうがいいと思った。


それに翔ちゃんが嫌がるだろうし。


「ううん。松にぃそのままお願い」


「え?」


「俺、古傷あって無理なんだ」


「ああ、そうなのか…」


その会話を聞いてた翔ちゃんは、また微笑んだ。


こんな時まで、俺を気遣うなよ…


そのうち翔ちゃんは目を閉じた。


顔色は朝見た時よりも、真っ青になってて。


そのまま頭を、松にぃの胸に凭れかけさせた。


それを見た時、俺の心臓に黒い塊がくっついたような気がした。


ベッドの準備ができて、翔ちゃんが寝かされた。


翔ちゃんは目を覚まさなかった。


「大野、とりあえずついてろよ?」


松にぃがそう言って部屋を出て行った。


そこにはあと、嵐のメンバーだけが残った。


スタッフがバタバタ動いてる。


なのに俺達は何にもできなくて。


ひたすら翔ちゃんの顔をみてることしかできなかった。
/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp