第16章 ラズベリーscene2
相葉ちゃんも一緒になってついてきた。
「ねーねー松にぃ。こいつら遂になんだよ」
「ん?ああ。そうなのか」
「え?」
「おめでとう。大野」
そう言って松にぃは、にっこり笑って握手を求めてきた。
「え?なんのこと?」
わかんないけど、握手を返した。
「彼女できたんだろ?」
「ううん?」
「え?」
「奥さんできた」
そう言ったときの松にぃの顔がおかしくて、時々思い出し笑いを今でもする。
「そっ、そうなんだ。お前すすんでるな…」
「うん。奥さんにしちゃったの」
「ぷっ…」
「なに?松にぃ」
「櫻井がお前の奥さんな…」
そういうと松にぃが小さく笑い出した。
「にぃ酷いよ…」
「せいぜい泣かせるなよ?」
「わかってるよ」
松にぃは、ホモとかゲイに対して全く偏見がないから、こういう話ができるけど…
他の連中には間違っても言えない。
「相葉ちゃん。だめだよ?」
俺は前をみたまま釘を刺しておいた。
「ごめん…」
わかってくれたみたいで、リーダーは嬉しいです。