第16章 ラズベリーscene2
そうはいうけど、こんな可愛いいきもの、世界のどこを探したっていない。
俺は翔ちゃんを寝かしつけると、しばらくその寝顔を眺めた。
やつれてしまっているけど、これはダイエットのせいもあって。
俺と翔ちゃんはウエイトオーバーしてきてるからダイエット令がでてて…
俺はでもさぼっちゃってるんだけど、翔ちゃんは真面目だからすっごい落としてきて。
こんな体力のいる時期にって思うんだけど。
俺達の仕事は芸能人だから…
そこはしょうがないのかなと思う。
だからなるべくフォローしたい。
今日だって本当は、お風呂に一緒に入らないですぐ寝かしてあげたかった。
でも…きもちよかったぁ…
って、ちがうちがう。
だって、お風呂に一緒にはいったら、いきなり目を閉じてキスをせがむんだよ!?
いきなりだよ!?
もうするしかないじゃん?
キスだって我慢して、つんつんするだけにしたのに、珍しく翔ちゃんから舌を入れてくるし。
そしたらもうがまんできないじゃん?
その上、これまた珍しく翔ちゃんが俺のモノを掴んできたんだよ?
立ったまま、勃ったっていうの。
その上さ…
『智くん…欲しい』
ていうからさ…
立ったまま…その…
コトに及んでしまって…
翔ちゃんの体力のない時期に、俺、なにやってんだろ…