第15章 Coke scene1
俺はじりじりとベッドから降りようと、後退りを始めた。
「理由なんかどうでもいいし、俺がお前たちを好きになることもないし」
後ちょっとで降りられる。
「だから、こんなことしても無駄だからな…」
足を床につける、その時。
一斉に二人に飛びかかられた。
ずるっと身体を持ち上げられたかと思うと、再び同じ位置に戻された。
「もう、かわいいなぁ…かず」
「ほんっとかわいいなぁ…ニノ」
ふたりして、デレデレで俺のことを撫で回す。
「な、なっ…なんなんだ、あんたら!」
「言っただろ?もうとまらないって」
「もう、俺達はかずを手に入れるって決めたんだから」
「だから、そこに俺の意思はないのか!?」
ふたり同時に答えた。
「ない」
声がハモった。
「もう16年待ったからいいよなって雅紀と話し合ったんだ」
「いやだから、あんたと相葉さんの話し合いなんて俺には関係ないから…」
「俺達は、お前を抱けたらそれでいいんだよ、かず」
「な、な、なんだって!?」
「だから、ごめんなって言ってるじゃん」
「ニノ、もうとまらないんだ」
しらんがなーーーーーーー!