第15章 Coke scene1
「おまえら、俺のこと何だと思ってんの?」
ふたりとも何も答えない。
「こんなこと急にされて…俺がどんな思いしてると思ってるの?」
答えないからますますむかついてきた。
「俺は、みんなとまた昔みたいに過ごせて凄く嬉しかったのに…」
今度は泣けてきた。
忙しいな、俺。
涙がとまらなくて、バスローブの裾で顔を覆った。
「ごめんね…かず」
「ごめんな、ニノ」
左右からステレオで謝罪が聞こえて来たって知らない。
「でも、やめないから。俺たち」
翔さんが固い声でいう。
「へ!?」
「もうとまらないから」
相葉さんが切羽詰まった声でいう。
二人の顔を交互にみる。
やめないってことは…
おれ、ヤラれちゃうってこと…?
すぐに上半身を起こした。
でも頭がくらっとして立上がることができない。
そのまま、また、枕に逆戻りした。
「ほらぁ、無理しないの。かず」
そういって、相葉さんがアイスノンを頭に載せてくれる。
「もうちょと休もうな」
そういって翔さんがタオルケットをかけてくれる。
「違う、そういうことじゃなくて…」