第15章 Coke scene1
つまんない…
ソファに上って、ごろっと横になる。
クッションをぎゅっと抱えて丸くなる。
こんなとき、自分からあの輪の中に飛び込んでいけない。
本当は飛び込みたいんだけど、何かが邪魔していけない。
あまのじゃくな性格のせいかな。
キッチンに背を向けて、じっと背もたれを眺めた。
「よし、これでOKだな」
そう言いながら翔さんがキッチンから出てきた。
「んー翔ちゃん、ありがとう」
相葉さんが伸びでもしながらか、間延びした声で歩いてくる。
「あれ、ニノ寝た?」
「あ、またあれじゃね?うそ寝」
「雅紀、行って来い」
「アイアイサー」
そういうと、相葉さんが俺の背後に来た。
なにをされるかはわかった。
「やっ…やめてぇ~~~~!」
くすぐられた。
「おら、この悪魔が…!俺らにもレッツシェアしろ!」
わけのわかんないことを相葉さんが言っても、返事もできない。
「っひぃ~だぁって…だぁってぇ…」
「ほら、レッツシェア!」
「し、知らないよ…何をシェアするのさ…ひぃ…」
「おまえだよ」
急に翔さんがソファの後ろに立った。
「え?」