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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第15章 Coke scene1


ソファの背もたれが、ガタっと音がしたかと思うと倒れた。


このソファはベッドにもなるってさっき相葉さんが言ってた。


でも、なんで今?


そしてなんで翔さんが倒すの?


「今から、お前をシェアする」


翔さんがそう言って、俺の上にのしかかってきても、事態が飲み込めなかった。


相葉さんの顔を見ると、俺の髪をふわっと撫でてくれて。


「大人しくしてね」


と、優しく微笑んだ。


え?


なんか俺、ヤバくね?


そう思ったところで、目の前が急に暗くなった。


相葉さんが部屋の電気を落としたのだ。


間接照明のスイッチを入れる。


「そんくらい大人しいと助かります、ニノ」


そう言った翔さんの顔が、だんだん近づいてきた。


思わず目をつぶる。


唇に、柔らかいものが当たった。


当然それは、翔さんの唇で…


さっきまで翔さんが吸ってたタバコの匂いがした。


「!?」


慌てて手を空に伸ばす。


めちゃくちゃに空を引き裂いたが、翔さんはどいてくれない。


あ、当たり前か。


身体を押さなきゃいけないんだ。


翔さんの肩に手を載せる。


そのままぐっと力を入れるが、全然動かない。


うるさそうに、翔さんの手が俺の手を押さえつけた。

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