第14章 ショコラscene1
家に着いたらすぐに雅紀を抱きしめた。
昨日の名残がまだ身体に残っていた。
雅紀も同じだったようで、すぐにそれに応えた。
玄関先でキスをして、服を脱ぎながら寝室へ向かった。
ベッドにつく頃には、ふたりとも裸で。
そのままキスを貪り合って、体中を愛撫しあって。
雅紀の中に指を入れようとした。
そしたら、キツくて。
ワセリンを沢山つけて、やっと入った。
昨日はあんなに入りやすかったのに。
でももう止められなかったから、そのまま雅紀が痛くないように解した。
とても時間がかかった。
雅紀の中に入るときもとても苦労して。
二人で一生懸命力を抜いたり入れたりしてやっと全部入った。
「雅紀…初めてみたい…」
雅紀の上で律動しながら、呻くように言う。
「んっ…だから俺は初めてだって…」
「昨日はこんなにキツくなかった…あっそんな締めるなって…」
「もうわからないよ…どうしたらいいの?」
乱れながら、雅紀が泣き出す。
その涙を唇で掬い取ってやった。
「じゃあ、昨日のはきっと、本物さんだったんだよ」
「え?」
「だから今日が、俺と雅紀の初めての日だね」
「しょうちゃ…」
ぎゅっと抱きしめてやると、雅紀がまた声をあげて泣いた。
「おれぇ…幸せだよ…しょうちゃぁ」