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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第14章 ショコラscene1


気がついたら朝になってた。


俺も雅紀も裸のままで。


でも意識はすっきりしていて。


雅紀もすっきりとした顔で眠っていた。


昨日の晩の出来事はリアルなんだと、これだけでわかるが…


まさか、俺と雅紀がこうなるなんて…


真っ先に考えたのはそれだった。


ひとりで赤面していると、雅紀の目が開いた。


「あ…」


雅紀は目を開けると、薄掛けを引き寄せ身体を隠した。


あれ?本物さんは、いなくなったんだよな?


「しょうちゃ…ごめん…」


みるみる涙が目にたまった。


「こんなことしてごめん…」


なにか重大な犯罪でも犯したかのような怯えようで。


「どうしたの?雅紀」


「だって、ごめん。俺…俺のせいで…」


「え?」


「翔ちゃん、俺に付き合ってくれて…こんなことしてくれて…」


「雅紀?」


「ごめんね。男とするなんて、気持ち悪かったよね?」


「雅紀待て…」


「嫌いにっ…ならないでっ…」


そういうと大粒の涙を溢した。


「雅紀…」


俺の昨日の気持ちに、今の気持ちに嘘はない。


本当に雅紀を愛おしいと思った。


でも雅紀は、それを同情だと受け取ったようで。


どこまでもお人好しだよこいつ。

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