第14章 ショコラscene1
そんなことを考えていないと、あっという間に果てそうだった。
だって雅紀の中が気持ちよすぎたから。
初めてじゃないのかな。
すんなり俺を受け止めて。
そう思うと、また暴力的な気分になってきて。
俺は腰を打ち付けながら雅紀に訊いた。
「ねえ、雅紀。男は初めてじゃないの?」
「はぁ…んっ…初めてだよ…」
「だって、雅紀のココすごく気持ちいいよ?初めてならもっと狭いはずなのに」
「しらない…わかんない…」
そういうと、びくっと背を仰け反らせる。
「んっ…翔ちゃんしかいないよぉ…」
その声は、その姿は官能的で。
「翔ちゃんが、初めてだよ…?」
雅紀の口から次から次へと、俺の歓喜を誘う言葉がでた。
「翔ちゃんが好き…」
そう囁かれて、もうダメだった。
後ろからぎゅっと雅紀を抱きしめた。
雅紀の耳元に囁く。
「俺も好きだよ、雅紀」
雅紀がぎゅーっと中を締め付けてきた。
「あっ…ダメだって、そんな締めたらっ…」
「嬉しい…翔ちゃん…嬉しい」
そういって、雅紀は自分から腰を振ってきた。
もう締め付けと、雅紀の動きに一気に頂点に達した。
「ああ…雅紀っ…イクっ…」
「翔ちゃんっ、俺もっ…!」
俺が雅紀の中に熱を放つと、雅紀もシーツに熱を吐き出した。