• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第14章 ショコラscene1


でも…妙なことに気がついた。


雅紀の肌はちっとも熱くない。


むしろ冷たい。


ぞっとした。


雅紀が連れていかれると思った。


俺は必死に雅紀に愛撫を加え始めた。


雅紀の身体の熱を起こしてやりたかった。


雅紀を失うことが恐ろしかった。


こうすることで、どうなるかわからなかったけど、俺は本能が命じるままにした。


それまで啄んでいただけのキスを深くした。


雅紀の唇に割って入り、歯列をなぞって舌を誘い出した。


その舌を絡めとり、雅紀の口で踊らせた。


いやらしい水音と雅紀の少し荒くなった呼吸の音が、俺の神経を高ぶらせていく。


合間合間で、雅紀が俺を呼ぶ声がした。


か細いその声は、すぐに俺の口でかき消された。


そのまま名前を聞いていたら、あらぬことを口走りそうだったから。


雅紀の口から唾液が溢れて、顎まで滴る。


俺はその唾液を指につけ、雅紀の首筋をなぞる。


身体がびくっと跳ね上がり、雅紀は俺の肩を掴んだ。


肩を掴んだその手は、俺の上着を脱がせた。


俺は指を乳首に這わせる。


また雅紀の身体に力がはいり、快感が訪れていることを知って嬉しくなった。


優しく乳首をなぜこすると、雅紀の口からは、喘ぎ声が聞こえてきて。


唇を外すと、声がはっきりと聞こえて。


そこで俺の言い訳は尽きた。


俺は雅紀とのセックスに没頭した。

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp