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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第14章 ショコラscene1


「うわわわわ!雅紀!」


「翔ちゃーーーーん!」


半べそで入ってきて、ビシャビシャの俺に抱きつく。


「な!?な!?なに!?」


「お、俺の顔…誰かさわった…」


「え?」


「翔ちゃんいないのに、誰か触った!俺のこと」


「お、落ち着け雅紀」


そう言ってるのに雅紀は泣きだした。


「こわい…翔ちゃん」


俺はびしょびしょのまま、雅紀を抱きしめた。


こうしてやるしか落ち着かない。


「わかった。深呼吸しようか」


そういって背中を叩いてやる。


「吸って…吐いて…ゆっくりな」


雅紀はゆっくりと呼吸を繰り返した。


だいぶ落ち着いたころに、バスタオルで身体を拭いていいか、訊いてみた。


「あっ…ごめん、俺…」


「いや、いいんだけど…お前、パジャマびしょびしょだぞ?」


「あっ…ほんとだ」


タオルで身体を拭いていると、しきりと顔を撫でている。


「なに?そこ触られたの?」


「うん…」


見てみると、そこだけ変な色になっていた。


青いような、赤いような。


これは、もしかして。


本物さんがきたのかもしれない。


東京に帰ったら、いつものとこ予約しよう。


「雅紀、大丈夫だからな」


そういって、また頭をなでた。

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