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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第13章 マロンscene1


夕食は郷土料理で、本当に素朴なものだった。


でも、決して貧相ってわけじゃなくて。


蜂の子が出ないかとか心配してたけど、虫系はでなかったからよかった。


野沢菜とおそばが最高にうまかった。


日本酒もなかなか旨くて酒が進んだ。


和也はあまり飲めないから、後半はお茶ばかり飲んでた。


部屋に戻って、また二人でゴロゴロする。


「なんかいいねぇ…時計ないみたい」


「時間、止まってるみたいだな」


「このまま、止まればいいね」


何気なく、和也は言った。


俺は酔っていたから、気が大きくなってた。


「止まったら、和也のこと抱いちゃおうかな」


半分本心で、半分からかうつもりで言った。


「いいよ。抱いても」


笑いながら和也が言った。


本当に抱こうかと思った。


でも、こんなこと思ってることは和也には知られたらいけないと思った。


「ばーか。冗談だよ」


そういって、ごろりと横になった。


そういえば、プレゼントを渡していなかった。


「和也」


「うん?」


カバンから紙袋を出して渡す。


「これ、気にいるかな」


「え?何?」


「あー、プレゼント」


「だってこの前、誕生日プレゼント貰ったばっかじゃん」


「いいの。とにかく開けて?」


「うん…」
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