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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第13章 マロンscene1


それから、だんだんとメンバーが楽屋に集まり始めた。


翔くんとリーダーはやはり一緒に楽屋に現れた。


でもそれはいつもの光景で、特別なことではなく。


ただ、雅紀にそう言われてみたら、日曜日のお父さんと、世話好きなお母さんに見えないでもないなと思った。


でもだからって、本当につきあっているのか?


この前から、俺の和也とコソコソしやがって…


リーダー、殴る。


そこへ和也がやってきた。


「おはよー」


口々にメンバーが答える。


マネージャーと何やら打ち合わせをして、そのまままっすぐリーダーのところへ向かう。


…まただよ。


ここ最近の火曜日は、必ず朝、これがある。


楽屋の隅っこで、ふたりして床に座り込んで。


頭を付きあわせてなにやらコソコソ話している。


リーダーの顔色が、赤くなったり、青くなったりしているのは見えるが、和也の表情はこちらからは見えない。


イライラする。


なにをやってるのか教えてくれないし。


リーダーは翔くんと付き合ってるなら、なおさら意味がわからない。


昨日、和也がリーダーと翔くんのことを言い出して、今日この風景をみると、ますます意味がわからない。

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