第13章 マロンscene1
それをこんな何回も訊かれて、更にリーダーとはコソコソされて。
一体なんだっていうんだ。
「ああ、そっか…和也がリーダーのほうが良くなった?」
「なんだよ!なんでそうなるんだよ!」
「じゃあ、なんなんだよ!この前から!」
「それは…」
「ほら、言えないんじゃん」
「だって、それはリーダーのプライベートなことで…」
「俺達の間で守らなきゃいけないプライベートなら、相当なモンなんだな」
「潤!聞いてよ!」
「なんだよ…」
「この件に関しては、いずれ決着がつくから。それまで待って」
「いつまでだよ」
「それは約束できない…」
そう言うと、和也は長い溜息を吐いた。
「でも、潤が気づかないってことは、まだいいってことかな…」
「何のことだよ?」
「翔さん、最近なんか変わったと思わない?」
「え?」
リーダーの話になんで翔くんが出てくるんだ?
「別に…あ、でも半年くらい前から、よく笑うようになったよな」
「あ…ダメだ…」
「え?」
「バレバレなのか…」
そういうと、壁に手をついて、ずるっと脱力した。
一体なんなんだ!!