第12章 オセロscene1
中の指を外し、バイブを手に取る。
なめらかな流線型だから、潤の負担にはならずに慣らせるはず。
これ、俺が散々ぶちこまれたヤツ。
「潤、ちょっと大きいの入るよ?」
「はぅっ…」
ゆっくりとバイブを入れる。
いつもより入りがいい。
きっとオイルの効果だろう。
「潤、いいよ。ちゃんと入ってるよ」
「あぁぁ…雅紀ぃ…」
背中を反らせて、違和感を逃そうとしている。
俺は潤の前を握る手に力を込めた。
「あ…ま、さぁ…」
どんどん声が湿ってくる。
ああ、早く入れたい…
俺はバイブをそのままにし、かばんからもう一個道具を取り出した。
おしゃぶりみたいな形をした開発具。
潤の中の気持ちいいとこを一点集中で擦って、中でイかせることを覚えさせるために買った。
この3日、鬱屈していたのでこんなんばっか取り寄せてた。
すぐに役に立ってよかった。
知らず知らずにやける。
これでヨガってイキまくる潤を早く見たい。
バイブをグリグリと内壁に押し付ける。
「あああっ…まさっ…キツい…」
潤はそんなこと言ってるけど、いつもよりも全然解れてきている。
オイルの力は偉大なり。