第12章 オセロscene1
「潤?」
手を止めて、バイブを引き抜く。
「ひゃんっ…なに?」
俺は開発具を持って、潤の目の前に回る。
「これ、なんだかわかる?」
「わかんない…なに?」
「これね、前立腺だけ刺激する器具なの」
「え?」
「これをね、今から潤の中に入れるよ?」
わざと宣言してやる。
今からお前の身体をおもちゃ扱いするよ?と宣言すると、こいつはおもしろいように感じる。
こいつの場合、マイルドサディストなのは、裏を返せば自分がやって欲しいことで。
潤はサディストであり、マゾヒニストなのだ。
でも潤はそれに気づいてない。
だから俺は、二倍楽しんでる。
「や、やだ」
「なんで?潤はバイブで、俺のこと散々やったんだよ?前立腺責め」
「う…」
「潤ばっかりずるいなぁ…」
「ごめん…」
「じゃあ、やるからねっ」
「あ、ま、まさぁ…」
潤の静止もきかず、後ろに回って速攻で器具を入れる。
ズブリと器具が飲み込まれていく。
さっきより柔らかくなってる!
いよいよオイルの効果は大だ。
潤の喘ぎが大きくなる。
「まさ、雅紀ぃっ…」
これは…
今日、イケるかも?