第12章 オセロscene1
どうやら俺は、こいつとセックスするようになって、Sにもちょっと目覚めたらしい。
潤が俺を咥えているのをみると、なんとも言えない征服感。
こいつが跪いてるのをみると、快感が倍増する。
「潤…上手になったね…」
そう言ってやると、潤は嬉しそうにする。
急に優しくしてやると、犬のような瞳をする。
それがまた嗜虐心を煽る。
潤の口から優しく俺を引き抜く。
「潤、俺に後ろのお口みせて?」
口の端から唾液を垂れ流しながら、潤は俺を見上げる。
俺は潤の部屋の棚から、細身のバイブを取り出す。
「潤のお口、まだ狭いから今日は慣らそうね?」
そういうと、切なそうな顔をする。
どういうわけか、俺はすぐに潤を受け入れられるようになったのだが、潤は今だに慣れない。
こうなったら意地でも、潤を開発せねば男が立たない。
怯えている潤の顎を、両手で包み優しいキスをする。
こいつ、ネコになると途端に乙女になるから面白い。
ドSな潤はナリを潜める。
大人しく俺に向かって尻を突き出す。
その頬は赤く染まっている。
「いい子だね。優しくするからね」
俺は持ってきたカバンからオイルを取り出す。
これは最近話題の、ちょっとしたオクスリの入った潤滑油だ。
ちょっと道具の力は借りるが仕方ない。
潤はバージンと一緒なのだから。