第12章 オセロscene1
外しているだけなのに、俺はこれからくる快感の予感で、イってしまいそうだった。
「雅紀…物欲しそうな顔…」
くっくと潤が笑う。
「毎日俺とあんなことやってたら、3日も我慢して辛かったろ?」
もう、俺を嬲るのが楽しくてしょうがないという顔で言う。
「てめー…あとで覚えとけよ?」
煽られてたまるか。
鍵は俺の手の中で、なんの役にも立たずにいる。
潤の手が、シャツのボタンを全部あけてしまった。
早速潤の口が俺の乳首を覆った。
「あっ…ばかやめろっ…」
後ろに手を回していたから、潤を止める暇がなかった。
「あっ…」
毎日毎日、潤にそこを吸われているから、快感のポイントはバッチリ押さえられてる。
甘噛されて仰け反った。
思わず潤の髪を掴む。
「潤…も、外してよぅ…」
懇願しても潤は聞き入れてくれない。
手をシャツの隙間から入れて、脇腹をなぞる。
「ひゃっ…あぁ…ダメだって…」
もう快感が強すぎて、死にそうだった。
貞操帯のなかで、俺の分身ははちきれそうで、痛い。
快感が乗り切らなくて切ない。
「潤っ…お願いっ…なんでもするからっ…!」
そういうと、潤はやっと唇を離した。
「ふーん…今の言葉に嘘はないね?」