第12章 オセロscene1
でもあとちょっとっていうところで、潤は俺の口から無理やり出て行った。
「なんで…」
「雅紀、ケツだして」
もう掘る気でいる。
「今日はゴムつけてよ?」
明日は午後からとはいえ、生でやったら色々都合が悪い。
「そんなこと言える立場だと思ってんの?」
はっきりと潤に拒否された…
「おま、俺の身にもなれよ…」
「うんうん。わかってる。愛してるから…」
「ばっ、ばか!」
こういう時だけ、俺に愛を囁く。
ばかといった唇を、すぐに塞がれる。
「んっ…」
口になにか入ってきた。
取り出して見ると、鍵だった。
「ホラ、それが欲しかったんでしょ?」
「開けてよ…」
貞操帯の鍵穴は、後ろに付いている。
一人じゃ外せない。
「やってみなよ」
潤はにこにこ笑って動かない。
しょうがなく、ズボンを少し下ろして、後ろに手を回してみるが、鍵穴が小さくて上手く入らない。
焦っていると、潤がズボンの上から俺の股間を撫でてくる。
「あっ…やめろよっ…」
もう3日も触ってないそこへの刺激は強すぎて。
手を払いのけると、今度は俺のシャツに手をかけてきた。
ボタンをゆっくりと一個ずつはずしていく。