第11章 アップル・グリーンscene1-2
相葉さんに一度キスすると、俺はもう限界だった。
「相葉さん?これ、今から使うね?」
「え?」
Jのくれたローションを手に取る。
「それなんなの…?」
「今からわかるよ」
ああ、もう背中のゾクゾクが止らない。
今から俺にくる快感を思うと、身が震える。
やっとこいつを貫ける。
ずっとずっと我慢してた積年の欲望を解放できる。
相葉さんの後ろにローションを塗る。
これ以上待てないから、もう入り口に、俺をあてがう。
「相葉さん、初めて?」
涙目で何度も頷く。
「俺も、初めてなの。一緒だね」
でも、お前の中に入る夢想だけはしてたよ。
「痛くないようにするからね」
さらさらそんな気ないくせに。
そういうと顔中に優しくキスをした。
相葉さんが、ぎゅっと俺の腕をつかんで目を閉じた。
俺はそれをみて、ぐっと相葉さんの中に押し入った。
狭い…
思った以上に狭い。
でもここまできたら、後に引けなくて。
相葉さんを見たら、苦痛に喘いでいて。
玉のような汗を額に散らしてる。
でも止められなくて。
なるべくその苦痛で歪んだ顔を和らげたくなってきて。
ゆっくりと俺は進んだ。
根本まで入って、それでもその狭さは変わらなくて。