第11章 アップル・グリーンscene1-2
「えっ?えっ?なに?これ、なんなの?」
持ってきた本人は、これが何かわかってない。
「あんた、これが何か知らずに持ってきたの!?」
「え?うん」
お前もう…30代だろ…
どこまで純真なんだよ…
「なにかわかんないって松潤に言ったら、カズに聞けって言うから…」
まつもとぉ…
「あんのやろ…」
「え?あの…ニノ、これ…」
「で?松潤は、なんて言ってあんたに渡したの?」
「え?痛くならないからって」
ぶっちーんときた。
気がついたら相葉さんを張り倒してた。
冷静になると、相葉さんは全然悪くない。
しまった。八つ当たりした。
そう思って相葉さんをみると、ひっくりかえって動かない。
「相葉さん!?」
失神していた。
相葉さんを抱えて、ソファーに寝かす。
少し頬が赤くなっている。
まずいことをした。
明日に響かなきゃいいけど…
力は加減してるつもりだけど、加減がうまく出来てたかわからない。
あんなからかい方されちゃぁ…
ジョークにしたって、ブラックすぎる。
明日ぜったいはったおす。
Jのアホ。