第11章 アップル・グリーンscene1-2
ドアの外で溜息をついている声が聞こえて、我に返る。
ドアを開けて、外にでる。
「ぶっ…」
悲しい顔をした相葉さんは、まだ洗濯機の前に立っていた。
だが、その格好は…
俺にジャストサイズのスエットだったので、つんつるてんで…
我慢しようとした。
最大限の努力はした。
だけど…
「ぐーっ…ぶふっ…」
「なに?どうしたの?」
「ぐふっ…服がっ…ひいっ…」
相葉さんが、鏡の中自分を確認して、驚愕の表情になる。
もうそれが引き金になってしまって…
「ああ…もう…だめだ…」
そういうと、俺はゲラゲラ笑い出してしまった。
止めようとしても止らない。
「なっ…もおおお!ニノがちびだからじゃねえかよ!」
「ぐぅ…ぶふうっ…」
もう笑うのをやめようと、無理やり止めてみたが無理だった。
最終的に俺は腹を抱えてうずくまった。
こいつ…ホント、ミラクル…
「ごめん、俺が悪かった…」
涙を拭いながら謝ったけど。
そのむくれた顔は直らなかった。
その後、数日は俺はこのネタで笑えた。