第10章 ラズベリーscene1
初めてみたいに恥じらう翔ちゃんがかわいくて。
ついいじめたくなる。
翔ちゃんがもっとって言わないから、俺は乳首の先端をかすめるように舐める。
「あっ…智くん…」
反対側の乳首を、指先ですっと薄く擦る。
両方、ちゃんと触らない。
薄く、薄くじらす。
俺は辛抱強くそれを続けた。
だって、もっとって言わせたいんだもん。
「あ…ぁ…さ、としくん…」
翔ちゃんの声がだんだん切なくなってくる。
「も…もっと…」
「ん?」
「もっと…して…?」
その恥ずかしくてもう死にそうっていう顔を見てたら、俺は嬉しくて嬉しくて。
がぶっと乳首を口に頬張って可愛がった。
「あっ…そんなっ…やぁっ…」
翔ちゃんは真っ赤になって、腕で顔を隠してしまった。
その顔が見たいのに…
俺は右手で翔ちゃんの腕を解き、そのまま乳首を舐め続けた。
「あ、やだ…見ないで俺の顔…」
もう目尻に涙が溜まってる。
俺はその涙が一粒こぼれ出すまで、それをやめなかった。
きれいなその涙がみたかったから。