• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第10章 ラズベリーscene1


デート…


翔ちゃんとデート…


どうしよう。


その響きだけで、ウキウキしてくる。


でも、どうやって誘えばいいんだ?


プレゼントはなんて言って渡せばいいんだ?


っていうか、その前に何をあげればいいんだ?


俺は男で、翔ちゃんも男で。


そういうのって不快じゃないのかな。


でもニノはやれって言うし…


気にしなくていいのかな?




リビングでテレビを見てるフリして悶々と考えてても答えはでない。


キッチンにいる翔ちゃんに勇気を出して聞いてみよう。


「翔ちゃん?」


「どうしたの?智くん」


「あ、あのね」


「うん?ご飯だったらもう温まるよ?」


「う、うん。ありがとね」


「いいよ、温めるだけなんだし」


「えっとね…あのね…」


「ん?どうしたの?」


「あ、あっ!そうだ!動物園!」


「ああ、上野動物園?」


「なんか、俺、すごく行きたくなった!」


「え?」


「だ、だから、行こ!?」


「え?うん」


「次の休み、いつ?」


「俺は、金曜」


「あっ…えっと、俺どうだっけ」


クスっと翔ちゃんは笑う。


「あなたもオフだよ?」


はぁーと安心して思わず息をはく。


「じゃあ、金曜日いこ?」

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp