第10章 ラズベリーscene1
「え、でも今朝、翔ちゃん困らせたし…」
そういうと、ニノの顔が鬼神になった。
「あんた、ほんとにそう思ってんの?」
「だから、そう見えたんだって!」
「先生のいうことに間違いはありません!」
「は、ハイっ!」
「いいですか、また宿題です!」
そういうと、また人差し指を俺の顔の前に突きだしてきた。
「今度の収録日までに、翔さんとデートに行って来なさい」
「ええええええ!?」
「しーっ!」
慌てて口を塞ぐ。
翔ちゃんの方をみると、こちらには気づいていないようだった。
「そして、もう一個。なにかプレゼントすること!」
「デートって…だって…」
「いいから!ただ遊ぶんじゃないよ。デートだからね」
「そんなこと言ったって」
「先生の話は以上です」
そういうと、ニノは立ち上がった。
「先生!もう一つだけ!」
「なによ」
「ヨコシマってどうやって書くんですか?」