• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第10章 ラズベリーscene1


コンポートってやつを食べ終わったら、眠くなってきて。


ちょっと目を擦ってたら、翔ちゃんにお風呂行って来いって言われて。


ちゃんといつも、お風呂も用意してくれてて。


温度も俺がのぼせないように、ぬるくしてくれてるし。


湯船に浸かりながら、なんで翔ちゃんは、こんなに俺のこと見ててくれるんだろって考えてて。


俺は翔ちゃんに何もできてないっていうのに。


なんでそばに居てくれるんだろうって。


考えても考えてもわからなくて。


そのままゆでダコになりそうだったから、すぐに上がった。


「相変わらず早いね」


風呂から上がると、まだ翔ちゃんは待っててくれた。


俺の風呂の短いのを、カラスの行水だといって笑う。


「カラスかよ…俺…確かに黒いけどさ…」


そう言ったら爆笑してくれて。


「さ、さとっさん、そこまで黒くないっ…」


「しげるにならないよう、気をつけるよ」


「それは是非、よろしくお願いします」


ソファーの上に正座して頭を下げられるから、俺は床に五体投地しといた。


それをみた翔ちゃんは、しばらく笑いっぱなしだった。


うん。


笑ってくれるなら、それでいい。
/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp