第9章 June bud scene1
「だって…まーくん、おいしい…」
口の端から唾液を垂れ流して、ミダラなお姫様は言った。
こんなこと、普段の和也なら言わない。
甘い。マシュマロが出てきた。
「和也のお口も、美味しいよ?」
そういって、唇を丁寧に舐める。
頬を染めて、俺を見つめかえす。
「まーくん、好き…」
これも普段なら、こんな時に聞けるセリフじゃなくて。
セックスの時はイクときと決まっている。
後は、俺が攻めるときに言わせるか。
自主的に言ってくれるのが嬉しくて、抱きしめる。
「俺も和也が大好きだよ」
「ほんとに?」
「うん。ほんとだよ」
そういうとまた髪を撫でてやる。
こうやると、本当に安堵した顔をする。
突然、和也の手が俺の股間に伸びてきた。
「えっ!?」
姫の突然の行動にびっくりする。
マシュマロのときは自分からは触らないから。
「ど、どうしたの?」
「触ってもいい?」
潤んだ目でお願いされて断る男はいないだろ。
「いいよ…触って」
俺はもう我慢の限界が来ていたので、自分のモノをベロリと外にだした。
熱くなってる俺のモノを、和也の手に握らせる。
「あ…」
「ほら、和也のせいでもうイキそうだよ?」