第9章 June bud scene1
「あっ、ごめんね?嫌いにならないで?まーくん」
くるりとこちらを向いて、抱きついてくる。
オイオイ…今日はどうしたんだ?
マシュマロ通り越して、これじゃ処女だ。
今日はどう料理すればいいんだろう。
「嫌いになんかならないよ?」
そういうと、優しく髪を撫でる。
「だから、キスさせて?」
そういうと、恥ずかしがって下を向く和也の顎を上げた。
「まーくん…」
そういって俺を見上げる和也の半開きの唇は、艶々として。
まるで、ここに肉棒を突っ込んでくださいと言わんばかりで。
ああ、早く咥えさせたい…
そう思いながら、今度はちょっとずつ、唇を割らせる。
舌で唇を撫で、開いてきた唇の隙間から腔内へ入る。
もう既に俺を迎えに出ていた舌を見つけて、絡ませる。
早く俺を舐めて欲しくて、和也の舌を、ソレに見立てて舐めてやる。
「んっ…まーくん、やらしぃ…」
嬉しい事を口走ってくれて、ますます俺は自分自身を固くする。
「和也、もっと舌ちょうだい」
そういうとだんだん大胆になってくる。
深く角度をつけて顔を傾けて、俺の口の最奥まで入ってこようとする。
いやらしい舌は、俺の口中舐めまわり、息もさせてくれない。
「かず…くるし…」