第9章 June bud scene1
完全に寝落ちした和也を抱きかかえ寝室に行く。
布団を剥ぎ取り、マットレスに和也を寝かせる。
マシュマロモードの時は、姫みたいに扱わないといけない。
「和也?」
「ん…」
「今から抱いてもいい?」
「あ…」
寝ぼけながらも、顔を赤くして俺を見上げる。
その潤んだ瞳。
堪らない。
「…い、いいよ…?」
恥じらいながらいうと、俺の首に手を回してくる。
「やさしくしてね…?」
そんなこと言っても、後半には乱れまくるのは和也の方なんだが。
しかし、今夜のマシュマロモードは酒のせいかかなりレベルが高い。
「わかったよ」
微笑みながらキスをする。
そのまま和也に抱きしめられて、啄むようなキスをした。
唇の形状を確かめるように、隅々までキスをする。
「まーくん…」
キスが終わって見上げてくる顔は最高に色っぽくて。
実はコイツは女なんじゃないかって思うこともある。
でも股間に手をやると、そこには立派なモノがあって。
もう勃ちあがっているそれを、そっと触る。
「あっ…」
和也の身体が逃げようとする。
「ここ触っちゃだめなの?」
心底悲しそうに聞いてやる。
「恥ずかしい…」
耳まで真っ赤にして、背を向ける。
「ごめんね?慌てすぎちゃったかな」
王子は疲れる。柄じゃない。