第9章 June bud scene1
「ダメっ…そこはダメだって…」
「なら、オラ、まじめにご奉仕しろよ」
「うぅ…ばかまーくん」
「なんとでも言え」
シャワーのノズルをとって、和也の後ろをきれいに掃除し終わる。
指が出て行くと、和也の身体から緊張が解けて、俺に身体を預けてきた。
「ばか」
「バカバカ言ってねぇで…イカせろ」
「死ね」
「死んでやるよ」
「ダメ。死なさない」
「え?」
「どこにも行っちゃダメ」
もう、その一言でイった。
「え…?アレ…?」
「まーくん、言葉責め効くんだね…」
「おー…」
「今度セックスの時、やっていい?」
「やっ、やだよ」
「えー…」
「えーじゃねえよ!絶対だめだからな!」
「でもぉ…」
「だめだっつったら、ダメ」
上目遣いで見てくる。
「そんなかわいい顔してもだめ。やったらお仕置きだぞ」
「えー…それはやだなぁ…まーくんのお仕置き、キツイんだもん…」
そのまま和也は、俺の全身を愛おしそうにきれいに洗ってくれた。
俺も和也の身体を丁寧に洗う。
そうやっていつも、情事を締めくくる。